今回は吹奏楽情報ではありませんが、特に小編成のバンドの団員、指導者には是非聴いていただきたい演奏会のチケットプレゼント情報です。
静岡県を拠点に活動する小編成のプロオーケストラ「シンフォニエッタ静岡」様より、9/9にサントリーホールで行われる第2回東京定期公演のチケットを2枚頂きましたので、Wind Band Pressから抽選で1組2名様にプレゼントさせていただきます。
下記、公演の詳細をご確認の上、「(急病とかにならない限り)必ず行ける」という予定の空いている方・予定の合う方のみ、下部フォームからご応募ください。
厳正な抽選の結果、当選された方にはメールをお送りさせて頂き、確認が出来次第、チケットを発送させて頂きます。
応募締め切りは8/31(水)まで。
チケットプレゼント用応募フォーム
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シンフォニエッタ静岡 第2回東京定期公演(第45回定期公演) ~蘇る ウィーンの『私的演奏協会』~
日時:2016年9月9日(金)19時開演(18時30分開場)
会場:サントリーホール ブルーローズ (東京都港区)
座席:全席自由
演目:
マーラー:さすらう若人の歌(シェーンベルク編曲 室内オーケストラ版)
ブルックナー:交響曲第7番(シュタイン、アイスラー、ランクル編曲 室内アンサンブル版)
指揮:中原朋哉
バリトン:須山智文
【出演者】
フルート 竹下麻美
クラリネット エマニュエル・ヌヴー
ホルン 月原義行
ヴァイオリンI 越川歩
ヴァイオリンII 中村響子
ヴィオラ 扇慎也
チェロ 田口裕
コントラバス 石川智崇
ティンパニ 加藤恭子
ピアノ 落合絢子、鈴木真梨
ハルモニウム 齋藤尚子
ステージマネージャー 九谷敏裕
1883年に作曲されたふたつの名曲と1921年ウィーンの『私的演奏協会』
1883年9月に書き上げられたブルックナーの交響曲第7番と、その年の末に書き始められたマーラーの「さすらう若人の歌」。『私的演奏協会』とは、1918年にシェーンベルクがウィーンで設立した組織で、批評家を締め出し、会員だけが入場できたという。3年間弱の活動期間に117回の公演が催され、ドビュッシーやラヴェル、マーラー、レーガー、バルトークといった同時代の作曲家の作品が取り上げられた。オーケストラ作品はピアノ連弾や小編成のオーケストラに編曲され、サントリーホール・ブルーローズのような会場で演奏された。
今回の2曲はいずれもその私的演奏協会での公演のための編曲である。編成は、マーラーが独唱、フルート、クラリネット、打楽器、ピアノ、ハルモニウム、弦五部。ブルックナーはクラリネット、ホルン、ティンパニ(任意)、ピアノ4手、ハルモニウム、弦五部となっている。中原朋哉は、現在の日本のオーケストラを巡る環境を考えると、ブルックナーやマーラーのこのようなアプローチも必要だと考えているという。ブルックナーの原曲が大聖堂の荘厳なパイプオルガンで聴かれるものとするならば、こちらは田舎の小さな教会にある15ストップ程の小さなパイプオルガンが優しく包み込むような響き。第2楽章の室内楽的な響きには、この音楽が本来持つ美しさを再認識することが出来るだろう。
『私的演奏協会』
1918年にシェーンベルクらがウィーンで結成。「芸術家や音楽愛好家に現代の音楽についての真の、そして正確な知識を伝える」ことを目指しており、交響曲や大規模管弦楽曲の室内楽用編曲が、少人数の奏者によって少人数の聴衆のために演奏されていた。
指揮:中原朋哉プロフィール
1973年愛知県小牧市生まれ、静岡県焼津市に育つ。
作曲を長谷川勉、伊藤康英、後藤洋の各氏に学んだ後、フランス・ディジョン音楽院指揮科にてジャン=セバスチャン・ベロー氏に師事。1993年からはフランスおよび日本においてパスカル・ヴェロ氏のアシスタントを務める。
1996年23歳という若さで名門フランス国立リヨン管弦楽団定期演奏会、グルノーブル音楽祭に同管弦楽団史上最年少指揮者としてデビュー。その演奏は、全国紙フィガロの 「柔軟で完璧な演奏をする、奇跡とも思えるほど驚くべき才能を持った指揮者である。」との評をはじめ、高い評価を得た。
後にフランス国立ペイ・ドゥ・ラ・ロワール管弦楽団、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団(モーツァルトの未亡人が創設したオーケストラ)においてユベール・スーダン音楽監督のアシスタントを務めた。
フランスの近・現代作品の紹介に力をいれており、中でも2005年7月、グランシップ大ホールにおいて、20世紀を代表する作曲界の巨匠、アンリ・デュティユーのヴァイオリンと管弦楽のための夜想曲”Sur le même accord”の日本初演をフランスの名ヴァイオリニスト、オリヴィエ・シャルリエと行い、その演奏は作曲者からも高く評価された。また、知られざるフランスの作曲家ポール・ラドミローの遺族とも親交があり、多くの作品を紹介している。
更に、ウィーン古典派(ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン)の演奏、特にモーツァルトにおいては、「日本人とは思えないほど、モーツァルトの血を受け継いでいる。」「日本人だということを忘れさせる程、私たちの音楽を深く理解している。」と、現地の音楽家からも厚い信頼を得ている。
2002年に帰国。静岡県内を中心に、ヨーロッパのアーティストの招聘事業をはじめ、2005年には、国内外のトップアーティストを中心に構成されるプロの室内オーケストラ「シンフォニエッタ 静岡」を創設。創設時より芸術監督・指揮者を務めている。群を抜いた企画力、選曲・プログラミングには定評がある。
演奏活動のほかに、5年間に渡りラジオのクラシック音楽番組のパーソナリティを務めたほか、オペラ・音楽劇の演出、学校・公民館・企業での講演、市民大学講座の講師など、あらゆる世代に向けた、クラシック音楽の啓蒙活動も行っている。更に、第24回国民文化祭しずおか2009 静岡県企画委員、公共文化施設の設計にも携わるなど、多彩な活動を展開している。
2015年4月より静岡文化芸術大学大学院文化政策研究科において、芸術団体がより良い環境で活動を展開することが出来るよう研究を行っている。日本公共政策学会、音楽芸術マネジメント学会会員。
シンフォニエッタ静岡 プロフィール
【活動目的】
音楽により人々が明るく豊かな生活を送ることが出来るために事業を行い、静岡県を発信の拠点とし、国内の芸術文化振興とまちづくりに寄与することを目的としています。
2005年創立。日本音楽コンクール優勝者、国際コンクール入賞者をはじめ、国内外で活動する楽団員によって構成し、静岡県内全域を主な活動地域としている。芸術監督・指揮者は焼津市出身でヨーロッパ経験も長い中原朋哉。フランスの地方オーケストラのような音色を持ち、プロオーケストラとしては国内で唯一バソン(フランス式ファゴット)の定席がある。
2012年には作曲後86年間演奏されずにいたフランスの作曲家ポール・ラドミローの「交響曲」の世界初演や、2010年プーランクのオペラ「声」における美術とのコラボレーションはいずれも高い評価を得た。2015年からはオンド・マルトノ奏者 原田節とのプロジェクトも開始した。
シンフォニエッタ 静岡の公演は、これまでのオーケストラの常識を打ち破るものとして注目を集めている。これらさまざまなアイデアは静岡県内外の文化施設や他の音楽団体にも大きな影響を与えている。また、プロの演奏家だからこそ出来る教育活動にも重点を置き、楽団員だけでなく、定期公演のソリストと共に、山間部にある小規模校での公演やワークショップ事業を行う。特に「0歳からのファミリーコンサート」は高い人気を得ている。
2014年5月より一般社団法人へ改組し、更に公益性の高い団体として活動の場を広げて行くことが期待されている。
2015年1月、創立10周年を機に、サントリーホール ブルーローズにおいて東京定期公演を開始した。
【初演記録】
■2010年 3月19日 ラドミロー:ブルターニュのコラールの主題による変奏曲 (日本初演)
■2010年10月15日 ヴァスクス:ヴァイオリン協奏曲 “Distant Light” (日本初演)
■2011年 5月28日 ラドミロー:弦楽四重奏曲 (日本初演)
■2012年 1月29日 ラドミロー:交響曲 (1926年版・世界初演) 協力:ポール・ラドミロー協会(フランス)
■2012年 5月 6日 コネッソン:トッカータ・ノクトゥルヌ (日本初演)、コネッソン:ディスコ・トッカータ (日本初演)、
コネッソン:六重奏曲 (日本初演)
■2012年10月28日 長谷川勉:彼岸へ ~弦楽合奏のための2つの楽章~ (初演)
■2013年 4月21日 コネッソン:Agora (日本初演)
■2015年 1月31日 フロラン・シュミット:無言劇付随音楽「サロメの悲劇」 (オリジナル版・日本初演)
■2015年11月 8日 O.リード:メキシコの祭 (管弦楽版・日本初演)
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